叢生(八重歯)
叢生とは?
叢生とは、一般に「八重歯」と呼ばれる、歯がデコボコに生えた状態です。歯が1本だけねじれて生えているものから、歯が生えるスペースが大幅に不足しているものまで、程度はさまざまです。
治療の目安
ご本人が気にされた場合、治療の対象となります。気にされない場合でも、叢生によって大きな負担がかかり、歯肉や歯槽骨の喪失が認められる場合は、治療の必要があります。また、将来的にむし歯ができた時、治療が難しいような歯並びの場合は、矯正治療をした方が良いかもしれません。
永久歯が生え揃ってからの矯正治療例
こちらは、下あごはデコボコが少ない方でしたが、口元の美しさも考慮して、上下左右の前から4番目の歯(第1小臼歯)を抜歯して治療を行いました。治療は2年で終わり、自然に口を閉じることができるようになりました。
治療前
治療後
症例情報
【主訴】八重歯の歯並びを治したい
【診断名】叢生
【年齢】13歳1か月
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】第Ⅰ期治療 + 第Ⅱ期治療で 2年 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は24回(月に1回程度)の通院、保定期間は6回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】第Ⅰ期治療 約40万円・第Ⅱ期治療 約50万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。