矯正治療中の結婚式・出産
矯正治療中でも晴れやかな結婚式を
当院では結婚式が気になって矯正治療に二の足を踏む事がないように、ご自身の結婚式であれば、一度装置を外して式に臨んでいただいています。実際、矯正治療を始めてから、結婚式を挙げる方も少なくありません。装置を外す期間にもよりますが、治療期間は1~2ヶ月長くなります。
結婚式前の処置
- 矯正装置(ブラケット)を外します。
- 歯の間に隙間がある場合には仮歯を作成し、矯正治療中とはわからないようにサポートします。
ケース1:治療期間中に結婚式を迎えた新婦Oさんです
結婚式を迎えた時の歯並び
正面から見るとわかり辛いですが、横から見ると抜歯による隙間が残っています。
結婚式前の処置
仮歯を作成して抜歯の隙間を目立たないようにしました。下の装置は口を開けても目立たなかったため、上の装置のみ外しました。
結婚式の最中のお写真です。しっかりとお口を開けても矯正中とはわからないよう処置しました。
症例情報
【主訴】出っ歯を治したい
【診断名】叢生歯列弓を伴う上突咬合
【年齢】27歳3か月
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎第1小臼歯、下顎第1第2小臼歯
【治療期間】2年6か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は30回(月に1回程度)の通院、保定期間は7回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。
ケース2:治療期間中に結婚式を迎えた新婦のYさんです
結婚式を迎えた時の歯並び
まだ治療が完了していないため、隙間が残っています。
結婚式前の処置
Yさんの場合は上下とも装置を外し、歯の隙間に仮歯を作成しました。
結婚式当日の写真です。矯正治療中とはわからないよう処置しました。
症例情報
【主訴】歯並びを治したい
【診断名】叢生歯列弓、両突歯列
【年齢】32歳3か月
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】2年6か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は30回(月に1回程度)の通院、保定期間は7回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。
ご友人の結婚式の場合
Yさんとご友人の写真をよくご覧ください。ご友人は矯正装置をつけたまま出席されています。
当院ではご友人の式の場合は装置を外しません。装置を外すと1~2か月治療期間が延び、装置の着脱にも負担がかかるため、ご本人の式の場合以外は、ご自身の歯並びが早くきれいになるように治療を進めます。
短期間の矯正治療ではない理由
数年前のネット上には「プチ矯正」、「ブライダル矯正」と称して、結婚式までの短期間に歯並びだけを少し整えるという治療の広告がたくさんありました。当院では結婚式までに歯並びを整えることをゴールとするだけの治療は行っていません。
ポイント1:矯正治療は安定した秩序を一度壊す治療です
不正咬合と分類される、整っていない歯並び・咬み合せでも、その患者さんの機能とは固有の秩序の中で調和がとれています。矯正治療はその安定した秩序を壊してしまいます。ですから、新しくでき上がる歯並び・咬み合せは理想的なものでなくてはなりません。理想的なものにすることで、安定を得ます。
ポイント2:結婚式だけでなく、その先に理想的な安定した歯並びを
短期間の矯正では安定を得られることは稀です。治療結果を維持するためには、ずっと保定装置を使い続ける必要があります。式の後、改めて装置を装着し、治療を継続します。理想的な治療結果に向けて治療を続けていきます。
Q.外す時の費用はどうなりますか?
外すブラケットの数×2,200円(税込)です。結婚式などによる臨時の来院は1回につき5,500円(税込)いただいております。
Q.成人式には外せますか?
成人式に外せるかどうかはあなたの思いの強さです。院長を説得してください。
裏側(リンガルブラケット矯正法)での矯正について
当院でも裏側のリンガルブラケット矯正法による治療は行っています。しかし、ラビアルブラケット(表側)の方が治療期間は短くなります。治療期間を短くしたい方、治療結果のより良い質を求める方にはラビアルブラケットの装着をお勧めしています。
矯正治療中の出産
矯正治療中に出産する方も多いです。妊娠中は口腔ケアを満足にできないとの声もお聞きしますが、むし歯や妊娠性歯周病予防のためにも、歯磨きをよりきちんとすることが不可欠です。当院では出産後、赤ちゃんと来院されているお母様もたくさんいらっしゃいます。