上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)とは?
上の歯が突出している状態です。突出の程度により、正常と不正の線が引かれますが、その線引きは難しく、患者さんが「上の歯が出ているのが気になる」と訴えられた時に矯正治療となります。特に、ご本人が気にされてなくても、歯が折れたり、脱臼など外傷の危険があったり、唇が閉じ辛い場合は、矯正治療をお勧めする場合があります。
大人の矯正治療例
ケース1
治療前
治療後
患者さんは、24歳の女性です。上の前歯の歯並び、特に飛び出た2番目の歯が治したいと来院されました。日本人には珍しい II 級二類という特殊なタイプの上顎前突です。上顎の小臼歯を2本抜歯し治療を行いました。
大人の矯正治療では、子どもとは異なり、あごの成長を見込めません。そのため、あごのズレが大きい場合には抜歯をして、そのスペースを利用して飛び出した上の前歯を後ろに移動させます。
症例情報
【主訴】歯並びを治したい(特に飛び出た2番目の前歯)
【診断名】上顎前突(Ⅱ級二類)
【年齢】24歳
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎第1小臼歯
【治療期間】2年6か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は30回(月に1回程度)の通院、保定期間は7回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。
ケース2
治療前
治療後
22歳の男性です。出っ歯の治療を希望し、来院されました。
子どもの頃から出っ歯が気になってはいたものの、治す機会がなかったとのことです。上顎前突(出っ歯)は、上のあごが下のあごに比べかなり前にあることが原因でした。
上の歯を2本抜歯して治療を行いました。治療前後の横顔を比較すると唇のすっきり感がわかると思います。
症例情報
【主訴】出っ歯を治したい
【診断名】上顎前突
【年齢】22歳
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎第1小臼歯
【治療期間】2年7か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は31回(月に1回程度)の通院、保定期間は8回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。