開咬
開咬とは?
上下の歯が咬み合っていない状態です。1~2歯の開咬から24歯の開咬まで、その程度はさまざま。咀嚼、発音などの機能に問題がある場合がほとんどです。
大人も治療可能?
子どもの場合、早い時期に指しゃぶりや舌の癖といった原因を取り除いて、矯正治療で歯の並びを整えます。大人の場合も治療はできますが、多くは抜歯が必要であったり、場合によっては手術を併用して治します。
大人の矯正治療例
治療前
治療後
骨格性の開咬で、当初は手術の併用も検討しましたが、患者さんの希望と努力(顎間ゴムの使用)により、上下左右の4番(第1小臼歯)の抜歯のみで、手術は行わずに治療を終えることができました。横顔も美しくなっています。
症例情報
【主訴】上下が咬み合わない前歯を治したい
【診断名】開咬
【年齢】18歳4か月
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】2年8か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は32回(月に1回程度)の通院、保定期間は8回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。