久しぶりの更新となりました．皆さんは連休は楽しまれましたでしょうか．当院も長いお休みを頂きリフレッシュして６日より営業しています．６日は終日あいにくの雨でした．遊び足りなかったお子様達には残念な天気でした．お父さん，お母さん方にとっては骨休めにちょうど良かったのではないでしょうか．さて，友人の鈴木さんの本が上梓されました．タイトルは「明香ちゃんの心臓〈検証〉東京女子医大病院事件」です．２００１年３月におきた医療事故のお話です．また泣いてしまいました．よそのお子様の事例でこれだけ悲しいのですから，もし自分の子供がこのようになってしまったら冷静に対処できるだろうかと思いました．明香ちゃんの御両親特にお父様には感動しました．本の内容はマスコミにありがちな医療事故を起こしたカルテを改ざんした医者と病院が悪いのだ，とただ非難するだけのものではなく．なぜそれが起きたのか？防ぎようがなかったのか？医療のシステムに問題はなかったのか？多様な面から事実を積み上げて淡々と記述してあります．また大学医局のシステムの弊害，司法が医療過誤を裁こうとする場合の問題点も端的に示されています．著者の日本の医療を良くしたいという思いが伝わってくる１冊です．皆さん是非お読みください．医院の待合室にあります．読みたい人は一声かけてください．お貸しします．でも，できたら買って読んでください．
