2007年6月アーカイブ

ちょっとってどれくらい?

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ちょっとだけ忙しいです.ブログをなかなか更新できなくなってきました.すごく忙しくなったわけでは無いのですが,日本矯正歯科協会のNewsletterの編集委員長を引き受けてから,頭の中が沸騰気味です.ブログのネタ探しをする余裕がなくなってしまいました.ということでいっそのことNewsletterの広告をしてしまいます.

日本矯正歯科協会は歯科矯正分野での専門医制度の確立を主題として活動するとともに、インターディシプリナリーデンティストリー(連携歯科医療)を推進し、歯科医療の質の向上を図ることに務めて参りました。本年 3月には厚生労働省の外形基準を満たし「専門医資格認定団体」となるべく申請を行いました。また、5月には厚生労働副大臣 武見敬三先生、日本医師会会長 高久史麿先生をはじめとする社会の第一線でご活躍の先生方にご登壇頂き、第6回学術大会を成功裏に終えることができました。さて、この度当協会の活動を今まで以上に会員(現会員数約1250名)にアピールする目的でNewsletterを発行する運びとなりました。

ということで編集委員長ですよ.ちょっと勘弁してくださいよー.

でタイトルの「ちょっとってどれくらい」です.この場合の「ちょっと」は「かなり」ですね.

最新の仮面ライダーのきめぜりふ「最初にいっとくがおれはかーなーり強い!」の「かなり」くらいの程度です.


1面 国民のための矯正歯科専門医制度の方向性定まる.

                                                                                        JIO第6回総会シンポジュウム開催される.

2面 原宿デンタルオフィス院長山崎長郎先生が語る歯科治療の最前線

3面 JIO認定専門医紹介 南青山フロムファーストビルよごさわ歯科矯正

4面 オフィス訪問 新潟市 フォーラム歯科 

                            佐藤正治先生が歯科治療にかける熱い情熱

5面 Dr関がまとめる. 歯科矯正保険治療

            全国うまいもの図鑑今回は鹿児島芋焼酎


以上です.JIO会員以外で購読をご希望の方は星歯科矯正までお問い合わせください.

心肺蘇生法・AED取り扱いの実技研修

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今日は医院はお休みです.午後からウエルネス相模原で3歳児半検診をしてきました.最近のこどもさんは虫歯すくないですね.おかあさん方がんばってますね.6時から「心肺蘇生法・AED取り扱い講習および実技研修」にいってきました.講師は相模原市消防署の職員の方でした.金森さんのお話は大変わかりやすく面白かったです.心肺蘇生法にもガイドラインがあって最近はガイドライン2005に準じて教育が行われているそうです.以前のガイドラインは2000だったそうです.最も大きく変更された点は心臓マッサージの回数だそうです.以前は人工呼吸2回につき15回であったのが30回になりました.なんと倍です.大規模調査の結果人工呼吸よりも心臓マッサージの回数のほうが救命率に影響を与えていたようです.こんなところにもEBMが生かされているんですね.今日学んだことを忘れないようにここに書いておきます.ブログをメモ代わりにしてすいません.皆さん声に出して読んでください.けっこう照れくさいです.

1.「傷病者発見,周囲の状況確認,危険なし」

2.「四肢の変形なし,大出血なし」

3.額に手をのせ肩をたたきながら「大丈夫ですか? 大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」

4.「この人意識がありません.そこのあなた,119番救急車呼んでください,隣のあなたAEDを持ってきてください.」

5.気道確保,耳を鼻の上,目は胸を見る.10秒見て(胸の上下)聞いて(呼吸音)感じて(呼気)「この人息してません.人工呼吸します.」

6.「感染予防.」顎をあげ鼻をつまんでマウスツーマウス1秒かけて胸があがるように

7.「心臓マッサージします.」乳首と乳首の間を掌で30回以降 人工呼吸2回心臓マッサージ30回を続ける.

8.「AED持ってきました.」「使い方解りますか?」「わかりません」「ファスナーを開けて,緑色のスイッチを押してください」AEDがしゃべり出します「パッドを取り出してください」あとは指示に従います.2対30は継続する.


脳に5分間血液が供給されないと75パーセントの人が死ぬそうです.でも,倒れた人を発見したときに5分以内であることはほとんどなく,いつ倒れたかわからないことがほとんどだそうです.ですからAEDを常備して安心するのではなく,心臓に持病がある人を長時間一人にしないことが肝要だと金森さんがおっしゃってました.

あと,心停止している場合にはAEDは発火しないそうです.

とてもためになりました.


「この人意識がありません.誰か救急車呼んで!」

ではなく

「そこのあなた救急車呼んで!」と

個人を特定してお願いしないと誰も電話してくれないそうです.

甲北信越矯正歯科学会

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10日日曜日は新潟市で開催された甲北信越矯正歯科学会に出席してきました.相模原市開業ですが甲北信越矯正歯科学会です.何ででしょうか?ちょっとおかしな感じがしますがこれは私が新潟大学出身だからですね.学会では症例呈示を行いました.さらに日本矯正歯科学会の認定医を更新するための試問を受けてきました.鎌倉市の先生,甲府市の先生に審査していただきました.たいへんよく治っているとお褒めの言葉をいただきました.提出書類の日本語の使い方が良くない.考察に結果が重複して記載されており考察すべきことがされていないとご指摘を受けました.日本矯正歯科学会の認定医のシステムの中で唯一,歯科医師に役立ち,患者さんのためになるpeer review(同僚評価,再評価)のシステムです.ある程度のキャリアを積んだ矯正医は人に症例を評価されることは通常はありません.私は与五沢矯正研究会に所属しているので毎年症例呈示の義務があり,毎年100人の同僚に症例をみてもらっています.症例を人様にみてもらうにはまず自分がその準備として自らの治療を振り返らなくてはなりません.また治療結果を人が見て理解できるように簡潔に図示もしくは記載するには知識と技術が必要です.このような物理的な準備は大変です.医療人としては自らを高める努力をし続けるのは当然のことなのですがそれを実際に行うのは気合い!とエネルギー!がいります.更新のためにpeer reviewを課すことは良いことだと思います(たとえ5年に1症例であっても).願わくば,審査をする側がなぜ審査する側にいるのか会員が納得できるシステムであればさらによいのであるがと思います.

松山の薫風

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歯並び矯正歯科の和島院長と二人で松山市のみせ矯正歯科医院の三瀬院長のところに遊びに行ってきました.三瀬先生は与五沢矯正研究会で大変お世話になっている先生です.5年前に新築された診療所を見学させていただきました.三瀬先生はいつも飄々としており,一見つかみ所がないのですが,こと矯正臨床に関しては筋がビシッと通っており,すばらしい治療をされます.また重鎮となった今でも,症例を呈示され我々に勉強の機会を与えてくれる姿勢は見習わなければと思います.二階のテラスでさわやかな風に吹かれながらいただいた,コーヒーがおいしかったです.ごちそうさまでした.今度はゴルフしましょう.最高のおやじギャグに「ナイスバーディー!」

新居浜は明るい感じのする町でした

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ブログを更新する度に謝るようになっていまいました.久しぶりの更新です.すいません.

新居浜へ行ってきました.写真は「歯並び矯正歯科医院」の歯科技工士,井上さんです.6月4.5日の2日間リンガルブラケットのインダイレクトボンディングのセットアップについてご教授いただきました.リンガルブラケットでの治療を行ってきた中で,この技工についてはきちんと学び直して理解することが必要であると考えていました.自分に足りない部分です.それをこの度「歯並び矯正歯科医院」の院長の和島先生に教えてくださいとわがままを言いましたところご快諾いただきまして,この度の新居浜訪問とあいなりました.リンガルアプライアンスを用いた矯正治療は装置の特性から同じ人間が行うのであれば,唇側からの治療と同じ質を得ようとすれば一回一回の治療に掛かる時間とエネルギーは唇側に比較し多くなります.その分,料金も高く設定されているのだと思います.和島先生はリンガルアプライアンスを用いても唇側からの治療と同様の質と期間で治療が終了するためのシステムづくりを医院をあげて努力している先生です.与五沢矯正研究会,日本矯正歯科協会を通じてお友達になりました.大変有意義な2日間を送ることができました.

専門医制度・ガイドライン

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久々の更新となってしまいました.ブログの種には事欠かない日々を過ごしていましたが,良い文章を書こう!などと意気込んでいましたらこんなことになってしまいました.

写真は5月27日に行われた.日本矯正歯科協会の第6回学術大会のパンフレットです.

日本医学会会長の髙久文麿先生,

東海大学教授 谷野隆三郎先生,

参議院議員 武見敬三先生,

当ブログではおなじみ読売新聞医療情報部 鈴木敦秋さん,

マインズ(日本医療機能評価機構)の吉田雅博先生,

日本矯正歯科協会会長 深町博臣先生など

錚々たるメンバーにより日本における専門医制度の方向性,歯科矯正治療のガイドラインについてシンポジュウムが開催されました.端的に言うと現在日本にある専門医制度は患者さんのためになっていない.さらに医者のためにもなっていない.もっと患者さん本意の価値のある専門医制度の構築が急務である.とされました.ガイドラインは医科の領域でEBMに基づくガイドラインが盛んに作られています.その通りにやる料理本医療では本来のEBMの理念と違うという批判に対しては,医療者が文献検索に割く時間をガイドライン作成者が代行しているとの考え方でした.鈴木さんの一言が印象的でした.「料理本医療でもいい,最低ガイドラインにしたがってやるだけで,現状よりよくなる輩は存在する.」


私は午前中の

原宿デンタルオフィス院長SJCDインターナショナル会長 山崎長郎先生,

よごさわ歯科矯正院長 与五沢文夫先生

による連携歯科医療のセクションの司会を務めさせていただきました.いつもながら山崎先生の世界一美しい歯科治療は圧巻でした.また,山崎,与五沢のタッグにより治療された患者さんの長期経過を見せていただき大変参考になりました.エビデンスはありませんが山崎先生の印象では補綴等の介入が多い症例の長期経過は安定しない傾向がある.矯正治療の担当する領域が大きい方が長期的に安定する.ようだ.とのお話を頂きました.興味深いです.


いずれにせよ.日々向上心を持ち研鑽に努めてまいります.これからもよろしくお願いします.

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