昨日は相模原医師会主催の医療・介護連携推進事業研修会「在宅介護における口腔ケアの重要性について」というシンポジュウムを聴きに行ってきました。矯正歯科とは直接関係がないのですが、基調講演をされた日本大学歯学部摂食機能療法学講座教授 植田耕一郎先生とは新潟大学勤務時代にお世話になったので、ご挨拶がてら講演を拝聴しにいってきました。お話の内容は脳血管障害の急性期をすぎ回復期、維持期の患者さんの口腔ケアが置き去りにされている。「体は健康だがお口の中は寝たきり」のご老人方がたくさんいる。お口からおいしいご飯を食べ、そのご飯で血と肉と骨を作る生活に再び戻れるように口腔ケアを始めようという趣旨でした。幸い昨年4月から口腔ケアは介護保険に含まれ給付がされるようになったのでドンドン活用してくださいと言っていました。ただ活用しようにも、歯科医師・歯科衛生士との連携がうまくいっているとはいえず、よりよく連携をするためにはどうしようというシンポジュウムでした。
介護の現場で働く皆様には頭が下がります。話はわき道にそれますが「ヘルプマン」という介護現場を描いた漫画があります。お勧めです。泣きますよ。
植田先生は新潟大学歯学部の加齢歯科学教室で助教授をされていました。そのときに歯学部のお仕事でご一緒させていただいた事が縁で、この後叔母の口腔乾燥症の治療をお願いしました。その節は大変ありがとうございました。
母校の教授になられて、今では介護保険の制度を作る委員会に歯科から唯一参加され、ご活躍されています。この先さらに介護保険が良い制度となることを祈念いたします。こんな事を祈ってどうするんだというつっこみが何処からか聞こえて来そうですが・・・・・
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