前言を撤回します。海堂さんの小説は面白いです。昨日買い求めたジーン・ワルツ今、読了しました。面白かったです。そして、母と子の物語にフィクションだとわかっていてもないてしまいました。魔女こと曾根崎理恵先生にお会いしてみたくなりました。
曾根崎先生が医学部学生に講義している場面のセリフを引用します。
「今から半世紀ほど前の1960年(昭和35年)には、周産期死亡は1000人中45人でした。今は1000人中4人になってるわ。ここからわかることは、ふたつ。こうした減少を達成できたのは、現場の産婦人科医療の絶え間ない努力の産物であること。これからもうひとつ。これほど医療が進歩した今でも、赤ちゃんは千人中4人は死産するということ。」
生まれて当たり前ではない。普通のお産でも死ぬ可能性があるということである。その確立を下げてくれたお医者さん達に感謝。それと、無事に生んでくれたママと無事に生まれてくれた息子に感謝。
私も歯科矯正を生業とする歯科医師であり、医療を行う人たちの末席に就いてはいる。でも、命を救ってくれるお医者さんや、痛みという苦痛から解放してくれる一般歯科の歯医者さんと比べると、歯並び噛み合わせをいくら上手に早く治せても「医療の一翼を担ってます!」って胸を張れないような気がしてました。矯正治療で失敗しても死にはしないし。でもね。だからこそ、死なないからこそ。施術する側の人間達が治療の質を担保する仕組みを作る必要があるんでないかい。とおもいます。今までのひとはそういうことをやってこなかったと私は思っています。放置したら、私が今非難した今までの人と同じになってしまいます。次の世代によりよいものを残せるように、自分にできる事しかできませんがやっていきたいと思います。
桜宮市のモデルは仙台市ですかね。誰か教えてください。新潟ではないよね。東城大学だし。