矯正治療実況中継
当院の歯科衛生士がおこなった矯正治療を、診断から動的治療終了時まで全てレポート。
途中で顎位の変化が起こったため、顎になるべく負担がかからないように治療方針の見直しをおこなったり、従業員のため患者さんの治療を優先して治療間隔が長くなってしまったりしたことから4年8ヵ月という通常の倍近い治療期間がかかりましたが、「治療期間が長くなっても、きちんと安定して咬めるようになる」という患者さんの希望通りのお口にすることができました。
どのような治療をおこなったか、どのような問題が起こり、どのように対処したか、そしてどのように歯並びが変化していくかをご覧ください。
動画で見る矯正治療
矯正治療でどのように歯並びが変わったかを動画でご覧ください。
症例情報
【主訴】歯並びのデコボコを治したい
【診断名】中立咬合、叢生
【年齢】26歳
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】4年8か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
※当院の従業員の治療のため、一般の患者さんの治療を優先し、通常より治療期間が長くなっています。
【通院回数】治療期間は50回(月に1回程度)の通院、保定期間は14回(4か月に1回程度)の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。
矯正歯科医による治療実況中継
実際におこなった矯正治療について、治療を担当した院長がわかりやすく解説いたします。
実況中継メニュー
一番上のメニューが最新情報です。順を追ってご覧になりたい場合は、下からお進みください。
[ 5年目 ]
- 最終回(2015年1月)
装置を撤去し、動的治療を終了。1級での咬頭嵌合、緊張のない口唇閉鎖、美しい口元を得られた。また、ブラックトライアングルも解消された。 - 第53回(2014年9月)
ワイヤーの最終調整。次回、装置の撤去予定。 - 第52回目(2014年8月)
下顎の顎位安定。上下のワイヤー調節。側方歯の咬頭嵌合改善の継続。 - 第51回目(2014年6月)
顎位が安定せず、咬頭嵌合に変化が見られる。上顎のブラケット位置の修正と、ラウンドワイヤーの装着。下顎は引き続きアイディアルアーチを装着。 - 第50回目(2014年6月)
上顎右側切歯・犬歯のブラケット脱離、再装着。左側三級ゴムの使用終了。リテーナーの印象採取は延期。 - 第49回目(2014年5月)
上下のワイヤー調節。前歯のスライス。左側三級ゴムの継続。次回、リテーナーの印象採取予定。 - 第48回目(2014年3月)
ブラックトライアングル改善のための前歯スライス。ミッドラインを合わせるため、右側二級ゴムを左側三級ゴムに変更。
[ 4年目 ]
- 第47回目(2014年1月)
前歯部ブラックトライアングルの改善(隣接面のスライス)。右側二級ゴムの使用継続。 - 第46回目(2013年12月)
上下のワイヤー調節。正中線一致のための右側二級ゴムの使用を継続。 - 第45回目(2013年11月)
上下のワイヤー調節。正中線を合わせるために、右側に二級ゴムを使用。 - 第44回目(2013年9月)
ワイヤーの結紮のし直し。患者さんが求める治療のゴールと、治療方針・治療期間を変更した経緯について。 - 第43回目(2013年8月)
上下顎にアイデアルアーチを装着(上顎はフルサイズ、下顎は少し細いワイヤー)。前歯の咬み合わせを良好にするため、舌癖改善のカウンセリングを行う。 - 第42回目(2013年7月)
パノラマレントゲン撮影による、歯根の平行性確認。ラウンドワイヤーへの取り換え。レベリングの開始。 - 第41回目(2013年6月)
クロージングループの調整。右側のスペースがほぼ閉鎖。ミッドライン(正中)の改善。 - 第40回目(2013年5月)
前歯の後方移動。クロージングループの調整。前歯が後退し、スペースが閉じて来た。 - 第39回目(2013年3月)
前歯の後方移動。下顎、アイディアルアーチ装着。アンカーロス防止のための二級ゴム使用。 - 第38回目(2013年3月)
右側上顎犬歯の遠心移動継続。バネ(スプリング)の強化。次回から前歯を後方へ移動予定。
[ 3年目 ]
- 第37回目(2013年1月)
右上顎第一大臼歯と第二小臼歯の遠心移動を終了。右上犬歯の遠心移動開始。バネ(スプリング)の位置変更。 - 第36回目(2012年12月)
引き続き、右の上顎第一大臼歯と第二小臼歯を後方へ移動。 - 第35回目(2012年11月)
右上顎第一大臼歯と第二小臼歯の遠心移動を継続。バネ(スプリング)の強化。顎間ゴムの使用が適切で、経過は良好。 - 第34回目(2012年9月)
右上第二大臼歯の遠心移動終了。第一大臼歯と第二小臼歯の遠心移動を開始。バネ(スプリング)の位置変更。 - 第33回目(2012年8月)
右上第二大臼歯の遠心(後方)移動を継続。咬合コントロールのため、顎間ゴムを2本追加。顎の痛みなどの症状は認められない。 - 第32回目(2012年7月)
右上6番(第二大臼歯)の後方移動継続。ゴムの使用による前歯の前突防止。左側咬合は現状維持。 - 第31回目(2012年6月)
引き続き、右側上顎の咬み合わせ改善のための第二大臼歯の後方移動。左側の咬み合わせは現状維持。 - 第30回目(2012年5月)
治療方針変更による治療期間の延長の説明。右側第二大臼歯をバネで後方移動。 - 第29回目(2012年4月)
資料を採取と、治療方針の見直し。右側二級の改善のため、二級ゴムを使用。 - 第28回目(2012年3月)
顎関節の痛み改善のため、顎間ゴムの使用中止およびアイディアルアーチの交換。噛み合わせ位置のチェック。
[ 2年目 ]
- 第27回目(2012年2月)
仕上げのワイヤー・アイディアルアーチの装着。右側二級の改善のためのゴム使用。 - 第26回目(2012年1月)
リガチャーワイヤーのゆるみ、捻転が残っている歯の結紮のしばり直し。顎間ゴムの継続 - 第25回目(2011年12月)
左下第二小臼歯のブラケットの装着し直し。顎間ゴムの継続。 - 第24回目(2011年11月)
第21回目の調節。アップ&ダウンゴムの装着。右側に改善の兆しが見える。 - 第23回目(2011年10月)
第20回目の調節。パノラマレントゲンによる歯根の平行性確認。ブラケットの位置変更。 - 第22回目(2011年9月)
第19回目の調節。右上下・左下のV-loopによるスペース閉鎖。顎間ゴムの指導。 - 第21回目(2011年8月)
第18回目の調節。右側のV-loopによる調整。顎間ゴムの指導。 - 第20回目(2011年7月)
第17回目の調節。ワイヤーの交換(V-loopの再開)。顎間ゴム(二級ゴム)の使用開始。 - 第19回目(2011年7月)
外れたブラケットのつけ直し。ワイヤーの交換。 - 第18回目(2011年6月)
第16回目の調節。V-loopの調節。下顎臼歯~犬歯間の隙間の調節。 - 第17回目(2011年5月)
第15回目の調節。V-loopによる前歯後方移動。舌癖への対策。上下の隙間の閉鎖。 - 第16回目(2011年4月)
第14回目の調節。結紮線の調節。 - 第15回目(2011年3月)
第13回目の調節。上左右第二大臼歯へのバンド装着。 - 第14回目(2011年3月)
第12回目の調節。前歯の結束、下左右第二大臼歯へのバンド装着、左下の犬歯の移動。
[ 1年目 ]
- 第13回目(2011年2月)
第11回目の調節。右上下と左下の犬歯の移動。 - 第12回目(2011年1月)
第10回目の調節。前歯の隙間調整。下顎のワイヤー交換と、右上顎の犬歯の後方移動。左上顎の犬歯の後方移動終了。 - 第11回目(2010年12月)
第9回目の調節。はずれたブラケットの調節。下顎のワイヤー交換。右上顎の犬歯の後方移動。 - 第10回目(2010年11月)
第8回目の調節。下顎前歯の後方移動終了。上下左右の犬歯の後方移動。 - 第9回目(2010年10月)
第7回目の調節。前回から引き続いての前歯の後方移動、犬歯の後方移動。 - 第8回目(2010年9月)
第6回目の調節。舌突出癖による下顎前歯の前突、ゴムを使用する前歯の後方移動、ワイヤーの調節。 - 第7回目(2010年9月)
第5回目の調節。ワイヤーの交換(上)、ブラケットの取り付け(上)、ゴム装着(下)。 - 第6回目(2010年8月)
第4回目の調節。ワイヤーの調節(上)と交換(下)、犬歯の変化について。 - 第5回目(2010年7月)
第3回目の調整。歯並びの変化について。 - 第4回目(2010年6月)
第2回目の調節。ワイヤーの交換。 - 第3回目(2010年6月)
第1回目の調節。歯根の確認、ワイヤーの交換、歯の移動にともなう痛みについての説明。 - 第2回目(2010年5月)
装置装着。前歯のブラケット、臼歯のブラケット、ワイヤーについての説明 - 第1回目(2010年3月)
診断の様子、非抜歯で並べたときの予測の横顔、抜歯でならべたときの予測の横顔と、そのメイキング、治療計画